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体性感覚を磨く

皆さん、こんにちは!

BodyStoic名古屋店パーソナルトレーナーのHIROです。

 

皆さんは「体性感覚」という言葉を知っていますか?

 

体性感覚とは

触覚、圧覚、温覚、冷覚、痛覚などの皮膚感覚と、手足の運動や位置を伝える

深部感覚の総称。

 

私達の身体には環境の変化を認識するための感覚が備わっています。

それが身体の内側だったり外側だったりと大小様々な変化を感じ取っています。

しかし、中には全くその変化に気づけない方がいらっしゃいます。

そういう方は体性感覚が低いというとこになります。

 

感覚は身体にある受容器(眼・耳・鼻・舌・皮膚など)で刺激を受け取って、

大脳皮質にある感覚中枢に伝えられ引き起こされます。

体性感覚にある深部感覚が手足の運動や位置を伝える感覚なのですが、これらは

筋・腱・関節・骨膜などにある受容器によって起こる感覚で固有感覚とも言われます。

深部感覚は大きく分けると3つの感覚に分けられています。

位置覚

位置覚は四肢や体の各部の位置関係がわかる感覚です。

この感覚があることで自分の体がどこからどこまでなのかが分かります。この感覚が鈍いと

体のどの部分を動かせば良いのか不明瞭で雑な動きになります。

運動覚

運動覚は関節運動の方向や運動の状態が分かる感覚です。

この感覚があることで立って、歩いて、走ることができます。この感覚がないと

運動の状態が分からなくなり関節の可動範囲を越えていたとしても、それに気づかずに

体を壊してしまいます。動くということの基礎となる感覚と言えます。

重量覚

重量覚は物体を持ってその重さが分かる感覚です。

自分の重さを知る感覚であり、重力を無理なく受けて衝撃を和らげるために圧を分散した接地を

知る上でも重要です。ヒトが地球で生活する上で重力の大きさを知る基礎となる

感覚と言えます。

 

各感覚分野の意味は分かったけど、ではどうしたらこの体性感覚は磨けるのか?

深部感覚は自分の運動によって刺激され興奮する固有受容器であり、

第3者によるマッサージや鍼治療などでは生まれません。アスリートの深部感覚のズレは、

骨の矯正や筋肉の緊張をゆるめることなどで修正できません。

重力空間で動くということを認識し、自ら運動することで体性感覚は養われるのです。

 

体性感覚を磨くことで得られるメリット

自分の手足の位置、重さ、どのように動いているのかが分かると

どんなメリットがあるのか?

 

それは自らの体の声を聞けるようになるのです。

アスリートの方は競技パフォーマンスを上げるためには必ず必要な体性感覚。

一般の方には必要ないと思われていませんか?

パフォーマンスを上げるという意味ではアスリートの方でも一般の方でも

それは一緒です。

パフォーマンスを上げる

(コチラの記事にもパーフォーマンスを上げるということを書いています。)

 

ご自分の体のことが分かるということは、どこか違和感があれば

いち早くそれに気づくこともできるし、痛みが出た時にどこに原因があるのか?

どう対処したら悪くならないのかを把握できるようになります。

体性感覚を養うことで、今はどこを動かしているのか、どの筋肉を動かしているのか

どんな強度で、どの方向に動かしているのか・・・

歩いてる時はどうやって歩いているのか、楽に歩くにはどこを使ったら良いのか、

どこの筋力が足らなくて、どこを鍛えたら良いのか・・・

そんなことを自分の体を自分で見ながら考えることができるのです。

 

そしたら、外側の筋肉のことだけじゃなく、内側の内臓のことも

聞こえるようになってくるし、自分の体を知ることで自分を大切にできるようになり、

そこから自信にも繋がっていく。

悪くなる前に気づける自分になって大切にできるようになれば、健康で気持ちも

前向きに他人にも優しくなれて全てが上手くいくようになるはずです。

 

重力の中で自分で動かす運動でしか養われない体性感覚

その感覚を研ぎ澄ます為にはファスティングや瞑想などといったものが

ありますが、体性感覚そのものを養うには運動といった方法しかないので

是非、日々の生活のなかに運動を取り入れて行って欲しいなと思います。

運動と食改善の両方を行うことが自己を高める最善の方法だと思います。