皆さん、こんにちは!
BodyStoic名古屋店パーソナルトレーナーの髙橋です。
姿勢でよく見られるのが肩の位置、頭の位置、腰の反り具合や曲がり具合
腰の反り、曲がりは視界に入るので分かりやすいし、頭の位置も目線で
なんとなくどこに位置しているのかも分かりやすい。
鏡で見ることができますしね…
分かりにくいのが肩甲骨
背中にあるので自分の目では見えないし、鏡で見ようとしても
体を捻らないと上手く見ることができませんよね。
また肩甲骨はどこの骨とくっついているわけではなく、浮いてる状態なので
その動きというのは色んな角度で自由自在に動きます。
故に肩甲骨というのはあまりにも自由に動きすぎて逆に扱いづらいのです。
最近では立甲(りっこう)などと言って、肩甲骨の可動域だったり、
柔軟性だったりってところが、大きければ大きいほど良いとか、柔らかければ
柔らかいほど良いように言われていますけど、決してそうではないんです。
むしろ、動きすぎる肩甲骨というものはある程度、動きを制限した使い方を
してあげないと、逆に動きすぎることで故障や痛みに繋がってしまうのです。
特に現代人は外で運動するという習慣が少なくなっていて、部屋でテレビやゲーム
またデスクワークなどで同じ姿勢を取り続ける傾向が高く、
周りを見渡してもほとんどの方が肩が前側にきてしまっています。
いわゆる肩甲骨が外転した状態、外側に離れている状態のままの人が
物凄く多いです。
肩甲骨が外側にあるということは、それに伴って背中は丸まり、骨盤は後傾してしまいます。
首は肩より前に出やすくなって、首・肩・腰に大きな負担をかけた姿勢のままに
なってしまいます。
どこに戻して良いのかが分からないので、肩甲骨が外転した状態のまま
日常生活を送ってしまうのです。
体性感覚と言う言葉があります、以前にもブログに書かせていただいたのですが、
ここから空間認識能力にもつながっていき、空間認識能力の要は水平感覚という
いかに水平を感じ取れるかの能力になります。
この水平感覚があるのとないのとでは、日常生活や競技でのパフォーマンスに
雲泥の差がついてきます。
そして、この水平感覚の大きくは耳の奥にある三半規管と耳石器で
感じ取っているのですが、実は肩甲骨もこの水平感覚を感じるために一役買って
いて、身体の水平を維持または水平へ戻そうとする働きを担っています。
肩甲骨の挙上・外転・上方回旋などの動きが頭部の傾きを促すのであれば、
水平感覚も鈍り、パフォーマンスが落ちます。
肩甲骨の動きが水平感覚を良くもするし、鈍くもするのであれば
肩甲骨の水平、位置というものをしっかりと感じ、
中間位(挙上・外転・上方回旋・下制・内転・下方回旋どの方向にも筋緊張がない位置)に
戻してあげるということが重要になってきます。
この時に普段の肩の位置が前に来てしまっている人は中間位に戻す時には
当然、肩甲骨には下制・内転・下方回旋の筋緊張がないと戻せないので、
筋緊張がない位置=全ての力を抜いた状態では無いということを知っておいて下さい。
少し難しく、肩甲骨だけでもその繋がりや派生していく話はまだまだ、
ありますので常に学び、常に自己成長していかなければなりませんね。